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コベルコ建機が相次ぎ投入、中国・インド仕様の油圧ショベルの特徴

コベルコ建機が相次ぎ投入、中国・インド仕様の油圧ショベルの特徴

現地モデルの生産を始めるインド工場

コベルコ建機は中国とインドで現地モデルの油圧ショベルを相次いで投入する。中国は月内にも35トンクラスの販売を開始し、将来は50トンクラスの投入も計画。インドでは2025年をめどに20トンクラスを投入するほか、30トンクラスも検討する。いずれも、現地に進出する外国企業製エンジンを搭載することで価格を従来機比2―3割引き下げた機種として展開する。現地メーカー品との価格競争に対抗すると同時に、市場深耕によりシェアを高める。

中国とインドの工場で現地モデルとして生産する。背景には価格競争への対応のほかに、溶接や塗装などのロボットの積極投入により工場の生産性が高まり、従業員の熟練度も増してきたことがある。

現地モデルは価格の引き下げとともに、雨期のぬかるんだ土壌に対応した掘削性能など地元ニーズに適した仕様を目指す。両国とも日本に比べて鋼材価格が安く、インドの場合は人件費も低いメリットもある。

中国の35トンや50トンクラスショベルは一般土木向けに加え、これまで顧客基盤が手薄だった砕石や石炭鉱山市場向けもターゲットに据える。

コベルコ建機は両国の工場で、建機の主要パーツである製缶品の生産能力を増強している。

工場で生産したショベルは周辺諸国への輸出も計画する。中国からはモンゴルやカザフスタン、ウズベキスタンといった中央アジア諸国、インドからは中東やアフリカ、ロシアを除く独立国家共同体(CIS)などへの輸出をそれぞれ目指す。


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日刊工業新聞 2024年01月15日

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