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16・24トンの中小型油圧ショベル発売、日立建機の狙い

日立建機は16トンサイズ、24トンサイズの2種類の中小型油圧ショベルを発売した。中小型ショベルの一般的なサイズは8トン、13トン、20トン、30トン。20トン前後のサイズの投入により、低燃費性や狭い場所での工事など「顧客の幅広いニーズに対応する」(同社)狙い。

消費税抜きの価格は、16トン機種の「ZX160LC―7=写真」が1840万円、24トン機種の「同240―7」が2900万円。出荷時期は4月を予定する。それぞれの機種で年間60台の販売を目指す。

16トン機種は車体幅寸法を2500ミリメートルと13トン機種並みに抑えたことで、狭い場所の工事に対応できる。車体の安定性を保つためクローラー部分を長くした。また排気量に余裕のあるエンジンを搭載し、出力を13トン機種よりも20%高めた。

両機種ともに周囲環境装置「AERIAL ANGLE」を標準で搭載。全周囲の俯瞰映像や後方カメラの映像を運転席モニターに表示できる。遠隔で機械の状態診断を行うシステム「コンサイトエアー」も適用し、機械復旧の効率化が見込める。建築基礎や宅地造成など都市土木用に売り込む。


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日刊工業新聞 2024年01月10日

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