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建機を遠隔操作、キャタピラーが投入した後付けシステムの装備

建機を遠隔操作、キャタピラーが投入した後付けシステムの装備

油圧ショベルやブルドーザーを複数台登録して、遠隔操縦できるCatコマンドステーション

キャタピラージャパン(横浜市西区、ジョー・モスカト代表執行役員)は、現場から離れた場所に配置したオペレーターステーションから、油圧ショベルやブルドーザーを遠隔で操縦できるシステムを発売した。最新型の中大型油圧ショベルや小型ホイールローダー、中型ブルドーザーが対象で、今後品ぞろえを増やす計画。災害現場のように作業者の立ち入りが困難な場所での遠隔操作のほか、オペレーターを疲労、危険から解放したい場所での利用を見込む。価格は非公表。

発売した「Catコマンドステーション」は建機を最大5台まで登録でき、緊急時にマシンを遠隔で停止できる機能を標準装備する。通信距離は日本国内から北米の建機を操作した事例もあり、通信遅延についても顧客から特に問題ないとの評価も得ているという。

ステーションは実際の機械と同様の運転席シートとジョイスティックレバーなどの操作入力装置のほか、機体に装着するオンボードキットで構成する。正面のモニターには機械に装着されているオンボードカメラに加えて、現場を俯瞰(ふかん)するカメラの映像も表示でき、現場作業の効率性向上が見込める。


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日刊工業新聞 2024年01月15日

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