JMUが引き渡した世界最大級のコンテナ船、その実力は?
ジャパンマリンユナイテッド(JMU、横浜市西区、灘信之社長)は呉事業所(広島県呉市)で建造していた積載能力24000TEU(20フィートコンテナ換算)型コンテナ船「ワンイノベーション=写真」を引き渡した。日本郵船、商船三井、川崎汽船が共同出資するコンテナ船事業会社のオーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)により用船される。
世界最大級の大型コンテナ船6隻シリーズの1番船。2020年に今治造船(愛媛県今治市)とJMUのコンソーシアムが6隻を建造することが決まっていた。
運航頻度の高い船速・喫水に合わせた高効率な最適船型を開発した。独自の省エネルギー機器などを採用し、高燃費を実現した。2万TEU超船としては世界初で、極厚高強度鋼板の脆性き裂伝播停止技術の適用により、積載効率を犠牲にせずに安全性を高めた。全長399・95×幅61・4×深さ33・2メートル。23万5311総トン。定員34人。リベリア船籍。
日刊工業新聞 2023年06月07日