駅構内では初、東京駅に祈祷室

拡大するムスリムへの対応

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 JR東日本は増加する訪日外国人旅行者(インバウンド)の受け入れ環境を整備する一環として、新幹線車内に荷物置き場を導入するほか、東京駅に祈祷(きとう)室を設置する。管内におけるインバウンドからの鉄道収入は17年3月期に約200億円となり、21年3月期には350億円まで伸長を予測する。

 少子高齢化の進展で鉄道利用者の減少が見込まれる中、成長が期待できるインバウンドのニーズに対応し、利便性を高める。

 東北・北海道新幹線のE5系37編成、秋田新幹線のE6系24編成を改造する。普通車の一部座席を取り外して、スーツケース6個分の荷物置き場を導入。グリーン車デッキにもスペースを設ける。7月から導入し、18年8月までに完了する見通し。

 イスラム教徒(ムスリム)向けなどの祈祷室は、6月5日の開設予定。東京駅丸の内北口の「訪日旅行センター」内に設ける。

 JR各社でもJR西日本が大阪駅併設の商業施設内に設けているものの、駅構内への設置は前例がないという。

日刊工業新聞2017年05月16日



立教大は校舎内に簡易型礼拝室


 立教大学は、外国人留学生の増加に対応するため、池袋キャンパス(東京都豊島区)内に簡易型の礼拝室(写真)を設置した。主な利用者としてイスラム圏からの留学生を想定しているが、特定の宗教にかかわらず開放する。

 導入したのは丹青社とハラル・ジャパン協会(東京都豊島区)が共同開発した組み立て式のユニット型礼拝室。木製の建具や畳など日本の素材を使い、礼拝前に手足や口を水で清める「清めの場」も備える。水は併設のタンクから供給するため配管工事の必要がなく、1-2日で礼拝室を組み立てられる。
 
 同大学の留学生は現在約600人。2024年までに3倍強の2000人に増やす目標を掲げる。吉岡知哉総長は「大学の国際化が進む中、礼拝室が異文化交流の場となれば」と話す。一方、丹青社の青田嘉光社長は「礼拝室がきっかけとなり、学生に当社のような業界を知ってもらえれば」と期待を寄せる。丹青社として同礼拝室の納入は、那覇空港国際線旅客ターミナルビルに次いで立教大が2例目になる。

日刊工業新聞2016年4月21日 大学・産学連携面の記事を一部加筆

COMMENT

高屋優理
編集局第二産業部
記者

訪日外国人の拡大に合わせて、空港にも祈祷室の開設が増えていますが、鉄道の駅にも置かれることになりました。日本を訪れるムスリムの方が増えていることによるものですが、祈祷は時間が決まっているため、観光をしている時には、町中でも必要になるそうで、今後もあちこちに置かれていくのではないでしょうか。

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