三菱重工の航空・宇宙サプライヤー協力会解散、事業所単位の調達見直し

調達は神戸の本社部門主導に。「解散は時代の流れ」(協力会幹部)

 三菱重工業の航空・防衛・宇宙事業の協力会社組織が相次いで解散する。名古屋誘導推進システム製作所(名誘、愛知県小牧市)の協力会「MASTT」が28日に解散する。名古屋航空宇宙システム製作所(名航、名古屋市港区)の協力会「名航協力会」は3月末に解散した。三菱重工は2013年の事業ドメイン制導入後、事業所ごとにあった調達などの機能を本社に集約。事業所単位の協力会の解散は本社主導への変化を反映している。

 三菱重工は抜本的なコスト削減に向け、本社主導による調達改革を推進。協力会の加盟・非加盟にかかわらず、競争力の高いサプライヤーとの取引を増やしている。

 1日には本社管轄の民間機調達センターを神戸造船所(神戸市)に設置、名誘などにあった調達機能を集約した。こうした中、両協力会は事業所単位の協力会の存在意義は薄れたと判断、解散を決めた。

 MASTTは28日、名古屋市内で臨時総会を開き、解散を決議する。名誘は航空機とロケットのエンジンやミサイルを手がける。MASTTには会長会社の小坂鉄工所(名古屋市南区)など24社が加盟する。

 名航は航空機の組み立てやロケットの製作を手がけ、三菱航空機(愛知県豊山町)が開発中の国産小型ジェット旅客機「MRJ」も生産する。名航協力会には会長会社の加藤製作所(岐阜県各務原市)など46社が加盟していた。
                    

日刊工業新聞2017年4月21日

日刊工業新聞 記者

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04月22日
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MASTTに加盟する企業の幹部は「解散は時代の流れ。良いモノづくりをするだけ」と受け止める。加工以外の複数工程の一括対応など、各社の力量がさらに求められる。
(日刊工業新聞名古屋支社・戸村智幸)

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