戦闘機で「日英同盟」復活!?
ステルス戦闘機、共同研究の先にあるものは
「21世紀に日英同盟復活か」というネット上の評に苦笑させられた。防衛装備庁と英国国防省が、レーダーで発見されにくいステルス戦闘機の共同研究を検討する覚書を交わした。米国以外との戦闘機の共同研究は日本にとって初めて。
日英がそれぞれ進めている将来戦闘機と将来戦闘航空システムの情報を交換し、共同事業の可能性についても意見交換する。英国は欧州連合の一員として武器を開発してきたが、そこからの離脱が決まったことで新たな提携相手を探していた。
かたや日本は2018年度までに、ステルス技術を搭載した次期主力戦闘機(FX)を国産にするか国際共同開発かを決める。膨大なコストが必要な戦闘機は共同開発が主流。その中で日本は昨年、国産初のステルス実証機「X2」の飛行を成功させるなど自前技術の開発を急いでいる。
もしFXが共同開発となれば本命の相手は米国だ。ただ現状で、日本を対等なパートナーと認めてくれるかどうかは微妙。往時の大英帝国ほどの威光のない相手でも、自前のステルス技術と並んで対米交渉のカードにはなる。
そんな想像を政府関係者にぶつけたら「さあ、どうでしょうかね」とニヤニヤ。産業界が注視するFXの行方やいかに。
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「ステルス」技術確立へ。純国産戦闘機は飛び立つか
日英がそれぞれ進めている将来戦闘機と将来戦闘航空システムの情報を交換し、共同事業の可能性についても意見交換する。英国は欧州連合の一員として武器を開発してきたが、そこからの離脱が決まったことで新たな提携相手を探していた。
かたや日本は2018年度までに、ステルス技術を搭載した次期主力戦闘機(FX)を国産にするか国際共同開発かを決める。膨大なコストが必要な戦闘機は共同開発が主流。その中で日本は昨年、国産初のステルス実証機「X2」の飛行を成功させるなど自前技術の開発を急いでいる。
もしFXが共同開発となれば本命の相手は米国だ。ただ現状で、日本を対等なパートナーと認めてくれるかどうかは微妙。往時の大英帝国ほどの威光のない相手でも、自前のステルス技術と並んで対米交渉のカードにはなる。
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日刊工業新聞2017年3月24日「産業春秋」