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浮袋と防災頭巾に早変わりするランドセルカバー

ヘルメット潜水が製品化
 ヘルメット潜水(大分県国東市、伊賀正男社長)は、災害時に浮袋と防災頭巾になるランドセルカバー「クロッツ 浮き浮きランドセルカバー(デラックス)」を開発した。カバー内面には発泡ウレタンを使用。真上からの衝撃を吸収し、後頭部や頸椎(けいつい)など頭と首回りを保護する。4月10日から同社のホームページを通じて販売する。消費税抜きの参考価格は9200円。ランドセルメーカーや小売店などにも提案する。

 ランドセルカバーはウエットスーツの製造技術を応用して完成させた。カバーに用いたクロロプレンゴムは断熱性や防水性、弾力性、衝撃吸収性などを備える。ランドセルへの着脱が容易で、小学生の防災用具として手荷物にならずに常備できる。

 これまでに体重約80キログラムの成人男性が水に浮く程度の浮力を確認しており、落水しても溺れる危険性を減らせる。ひもの先端には、緊急時などに使える笛を付けた。ひもの長さは約150センチメートル。

 外観は蛍光素材に反射材テープを施し、暗部でも子どもを見つけやすい視認性を持たせた。カラーは蛍光オレンジと蛍光グリーンの2色で、重さは340グラム。

 同社は1982年に設立。ウエットスーツの製造や販売が主力で、クロロプレンゴム製湯たんぽなども手がける。
日刊工業新聞2017年3月21日
明豊
明豊 Ake Yutaka 取締役ブランドコミュニケーション担当
 ヘルメット潜水は1982年に設立。ウエットスーツの製造や販売が主力で、クロロプレンゴム製湯たんぽなども手がけています。

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