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日用品を少し多めに購入する「日常備蓄」を始めよう!

防災準備を改めて考える
日用品を少し多めに購入する「日常備蓄」を始めよう!

昨年の「備蓄の日フェスタ(東京都総務局)」実施の様子と、備蓄ユニットイメージ

 2016年11月22日午前6時前、福島県沖を震源とするマグニチュード7.4の地震が発生。震度5弱の強い揺れを福島県のいわき市や白河市、須賀川市、南相馬市、茨城県高萩市、栃木県大田原市などで観測したほか、震度4から1の揺れを北海道から中国地方にかけての広い範囲で観測した。

 気象庁は今後の地震活動に引き続き注意を呼び掛けているが、地震が来るたびに話題になるもの――その一つに「防災・避難グッズ」がある。折り畳み式、長持ち、便利。様々な効果をうたう防災・避難グッズは枚挙に暇がない。

 だが、そういった「防災・避難グッズ」の重要性は分かってちゃんと備蓄している。ただ災害用の非常食をストックしていたのは良いけれど、久々に見てみたら賞味期限はとうに切れていた――という経験がある方は多いのではないではないだろうか。

 そこで東京都が勧めしている「日常備蓄」は、今までの「災害に備えて特別なモノを準備する」という考え方とは少し違うので、紹介したい。

「日常備蓄」とは?


 普段の物をちょっと多めに買っておく、というスタンスの備蓄方法だ。分かりやすくグラフにまとめてみたので、ぜひ参考にしてもらいたい。


首都直下地震等の大規模地震が発生した場合…


●ライフライン(電気・ガス・水道・下水道など)が被害を受ける。
●道路等ががれきで塞がれるなど物流の支援に支障が出る恐れ。


→自宅の倒壊を免れた約1,000万人(※)の都民は、当面こうした環境のもと、自宅にとどまって生活する事が想定される。
(※「首都直下地震による東京の被害想定(平成24年4月東京都防災会議)報告書」より)

 以上のことから、自宅で当面生活(在宅避難)する上で必要な食料品や生活必需品を、日ごろから備えておくことが重要だ。課題は消費期限を切らさないなどに挙げられる冒頭の「管理・継続」だ。

 自宅で生活する場合に備えた備蓄のポイントは、「普段使っているものを常に少し多めにストックしておく」事。「なくなったら買う」ではなく、「常に家にストックがある」状態にしておき、古いものから順に消費すれば、いざという時でも使えない非常食だったという事にはならないだろう。

 備蓄を始めたい、備蓄をしているけれど目安が分からないという方は、下のリストを参考に、最小限備えるべき品目や量を備えていきたい。
乳幼児や高齢者、ペットなど家族構成は様々。家族でいざという時必要なものは何か、発生時自宅に留まって生活するイメージをし、話し合ってみよう。



日刊工業新聞記者
日刊工業新聞記者
11月19日は東京都が定めた「備蓄の日」。1年に1度はびち(1)く(9)の確認→11月19日、だそうです。こじつけ感はぬぐえませんが、定期的に確認しよう、日常備蓄。特に高齢者や乳幼児、女性特有の必需品などそろえておくことが大切だと備蓄の日フェスタ(11月19日実施)では感じました。

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