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多層階住宅パネルを効率生産…パナソニックホームズ、つくばに新ライン

多層階住宅パネルを効率生産…パナソニックホームズ、つくばに新ライン

NEWビューノの外壁パネルの製造ラインを新設するつくば工場

パナソニックホームズは断熱機能を強化した都市型多層階住宅の新製品「NEWビューノ」の生産ラインをつくば工場(茨城県つくばみらい市)に新設し、12月をめどに稼働する。投資額は約2億6000万円で、その半分程度を東京都の助成金「環境性能向上支援事業」で賄う。新ラインでは外壁パネルの室内側に当たる内装部の「NS(重量鉄骨ラーメン構造)高断熱内装パネル」を製造する。異なる構法の内装パネルをミックス生産する従来のラインと比べ、担当者1人当たりの生産性は5割程度高くなる見通しだ。

新ラインの人員はパーツ加工担当4人と組み立て担当5人の予定。1枚当たり60秒の生産タクトで、1日300枚の内装パネル生産を目指す。

従来はNS構法と制震鉄骨軸組構造(HS構法)の内装パネルを同一ラインでミックス生産していた。新ラインでは「受注段階から作業の平準化を図り、工場として生産性向上のメリットを出す」(つくば製造部の原田健司部長)考えだ。

パナソニックホームズは2011年に賃貸や賃貸併用などに特化したNS構法の工業化住宅「ビューノ」を発売。17年に9階建てまで可能にした。

9月に発売したNEWビューノは東京都の「東京ゼロエミ住宅」の補助金交付の要件を全住戸で満たす。断熱性能の等級「6」にも対応する。

同社が活用する東京都の事業は25年度施行の建築物環境報告書制度に対応した、環境性能の高い住宅モデル開発などが対象。取り組みの経費の一部が助成される。


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日刊工業新聞 2024年10月9日

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