高圧電流330㎞結ぶ、住友電工が送電ケーブル受注
住友電気工業は14日、英国の本土と最北端のシェットランド諸島間にわたる約330キロメートルを結ぶ525キロボルト高圧直流ケーブルの受注が内定したと発表した。スコットランド北部の送電システムに50億ポンド(約1兆円)規模を投資するプロジェクトの一環で、ケーブルの製造・供給を担う。
住友電工は2023年5月にスコットランドで海底電力ケーブルの製造販売子会社を設立し、資本金が1億2700万ポンド(設立時の換算で約200億円)。井上治社長は同日に現地で開いた同子会社工場の起工式で「送電ケーブルは再生可能エネルギーへの転換を実現する重要なインフラであり、工場が地元経済の発展や英国、スコットランド政府に貢献する」とコメントした。
日刊工業新聞 2024年5月15日