アイロボットジャパン（東京都千代田区、挽野元社長）は１７日、ロボット掃除機「ルンバ」の低価格モデルを１９日に発売すると発表した。一部機能の省略と部品の見直しなどにより、価格を従来最安値機種の半額に抑えた。ロボット掃除機を初めて使う人や単身者、シニア層、贈答向けの需要を掘り起こす。

新機種の「ルンバ　コンボ　エッセンシャルロボット」は、消費税込み価格が３万９３００円。安価な中国製品に対抗すると同時に、家電量販店などの認定店に指定価格制を導入してブランドイメージを維持する。

ダスト容器交換などの機能を省くとともに、ブラシなどの部品や構造を見直した。センサーを活用した案内機能により、家具の周りや下を効率的に移動し、１台で掃除機がけと拭き掃除の両方をこなせる。

日本でのルンバの累計出荷台数は６００万台を超え、全国世帯普及率１０％を達成した。挽野社長は１７日に開いた発表会で、「生活家電は普及率１０％を超えると一気に加速しやすく、これを機に弾みを付けたい」と一層の拡販に意欲を示した。