ニュースイッチ

KDDIがエリア2倍へ、「サブシックス」対応の効果

KDDIがエリア2倍へ、「サブシックス」対応の効果

サブ6のエリア拡大イメージ

KDDIは15日、2024年度に第5世代通信(5G)で使われる周波数帯6ギガヘルツ未満(ギガは10億)の「サブシックス(サブ6)」対応エリアを前年度比2倍に拡大すると発表した。3月までをめどに周波数帯が重なる衛星通信との干渉を回避する対策を実施し、サブ6対応の携帯通信基地局の出力を増強。6月までにJR山手線内のほぼ全域をサブ6化する。

衛星から地球局への通信は3・6ギガ―4・2ギガヘルツの周波数帯を用いているため、衛星事業者の地球局周辺の対象地域内の基地局では干渉を避ける出力調整が行われている。だが、3月にも衛星干渉条件が緩和され、「サブ6の持つ本来の力を発揮できる」(前田大輔KDDI執行役員技術企画本部長)。

5Gエリア展開について説明する前田執行役員技術企画本部長

KDDIは23年度中のサブ6対応基地局数を3万4267局にする計画。一連の取り組みにより、東京都と神奈川県を100メートル四方で区切ったメッシュ数では、サブ6対応メッシュ数が基地局の出力向上前の約2万1000に対し、「出力向上後は約4万3000メッシュに増えるシミュレーション結果が出た」(同)という。

サブ6対応エリアではスポーツ中継のリアルタイム配信などを5G対応スマートフォンで円滑に視聴可能になる見通し。4Gと5Gのシステム間干渉を避けるチューニング(調整)といった5G導入期の通信品質劣化対策にも注力する。

日刊工業新聞 2024年02月16日

編集部のおすすめ