高機能素材を戦略事業に…AGCが新中計、営業益2300億円
AGCは8日、2026年12月期に営業利益2300億円(23年12月期比78・5%増)を目指す3カ年の中期経営計画を発表した。高成長分野の戦略事業を見直し、従来コア事業だった半導体向けなどの高機能素材、CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)向けの高付加価値製品を戦略事業に追加。独自の素材・ソリューションを追求した事業ポートフォリオ変革を加速する。
3年間に3200億円を戦略事業に投資する。成長分野への積極投資を継続するため、用途が未定の戦略投資枠として2000億円も設けた。これにより新定義の戦略事業の売上高は7000億円(23年12月期比56・0%増)、営業利益は全社の50%以上の1300億円(同2・2倍)を目指す。
収益性に課題のあるディスプレー事業は事業構造改革に向けたプロジェクトを発足。23年12月期に大きな落ち込みを受けた米国でのバイオ医薬品開発・製造受託(CDMO)事業も、さらなるオペレーションの改善に取り組む。
日刊工業新聞 2024年02月09日