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350馬力で20%軽量化、ヤマハ発動機が「船外機」投入

350馬力で20%軽量化、ヤマハ発動機が「船外機」投入

ヤマハ発動機は今春に北米で船外機の新製品「F350B」を発売する

ヤマハ発動機は350馬力の船外機を2024年春から北米市場で発売する。V型6気筒、排気量4256ccの新開発のエンジンを採用。卓越したパワーと低速域から大きなトルクを発揮するとともに、旧モデルと比べて約20%軽量化した。価格は約4万ドル(約590万円)。北米での発売以降、欧州や豪州などの主要市場でも順次発売する予定。初年度3500台の販売を目指す。

発売する「F350B/FL350B」は新たな燃料噴射制御技術により、インジェクターの噴射時間を延長した。吸排気バルブも大型化し、最適なエアフローとスロットル要求に正確に応じる燃焼タイミングを実現した。

低速での後進時に排気の泡をプロペラが巻き込む「泡噛み」を抑える新開発の装置「スラスト・エンハンシング・リバース・エギゾースト」を搭載。プロペラが水だけを噛むことができ、逆推進力とコントロール性を大幅に高めた。

またデザインはカウリング形状を刷新し、スリムさとエレガンスさを表現。カラーは新色の「クラシックホワイト」を追加した。

日刊工業新聞 2024年02月07日

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