電動船外機メーカー買収、ヤマハ発動機が狙う相乗効果
ヤマハ発動機は独電動船外機メーカーのトルキード(ミュンヘン市)を買収する。このほど、独エンジンメーカーのドイツ(ケルン市)からトルキードの全株式を取得する契約を結んだ。株式取得額は5000万ユーロ(約80億円)以上。法的な手続きや許認可を前提に、2024年春ごろに完全子会社化する予定。
トルキードは電動船外機(写真)のほか、電動船内機やバッテリー、各種アクセサリーなどマリンの電動関連製品を取り扱い、欧州を中心に販売を伸ばしている。ヤマハ発はトルキードの買収により、製品の拡充と技術面での相乗効果創出を狙う。
またヤマハ発が中期経営戦略で推進している「マリン版CASE(コネクテッド、自動運転、シェアリング、電動化)」戦略の強化や、カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)につなげる。
日刊工業新聞 2024年01月30日