レインボーブリッジをドローン点検、首都高が有効性確認
首都高速道路は首都高技術(東京都港区)などと共同で、飛行ロボット(ドローン)による自動点検の実証実験を首都高の長大橋3橋(五色桜大橋、小松川斜張橋、レインボーブリッジ)を対象に実施した。ドローンの離着陸・充電が可能なドローンポートを利用。ドローンが自動飛行して撮影した映像を基に、遠隔地で迅速に橋梁点検が実施できることを確認した。
JDRONE(東京都新宿区)、NTTコミュニケーションズ、KDDIと共同で実施した。ドローンポートを用いた自動飛行の実証実験を首都高で実施するのは初めて。
点検の対象は、災害発生時に行う高架下からの目視点検では損傷を見つけにくい長大橋。ドローンの自動飛行による点検の迅速性や確実性を検証したところ、遠隔地からの自動点検でドローンポートの有効性を確認できた。
一方で、現場の通信環境がリアルタイムの映像品質に大きく影響を与えることが判明した。このため、今後はドローンに適した通信環境の構築も含めて検討を進めるほか、迅速で確実に点検を行うための多様な手法の確立や体制の構築に取り組む計画だ。
日刊工業新聞 2024年02月05日