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データセンター向けで燃料電池を再利用、ホンダ・トクヤマ・三菱商事が実証

ホンダは25日、トクヤマ、三菱商事と共同で、定置用燃料電池を再利用してデータセンター(DC)向けに電力を供給する実証を2023年度から始めると発表した。ホンダが社内のテストなどで使用した燃料電池を再利用する。山口県周南市で、トクヤマが食塩電解事業で製造する副生水素を活用して燃料電池が発電した電力を、三菱商事が運用する分散型DCに供給する。実証で得る知見を生かし、クリーンな電力を使ったDCの導入・拡大や、国内外でのビジネス展開を検討する。

実証事業は6月に新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に採択された「副生水素と車両からのリユースを想定した定置用燃料電池電源のデータセンター向け実証」。実証期間は25年度まで。燃料電池の特性を生かしたDCの主電源やバックアップ電源としての活用や電力需給調整市場向けの活用の可能性を検証する。燃料電池と水素供給を組み合わせたビジネスモデルと事業性も検証する。

日刊工業新聞 2023年12月26日

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