アイリスオーヤマが自社製投入、清掃ロボットが解消したリスク
アイリスオーヤマ(仙台市青葉区、大山晃弘社長)は7日、自社製造の清掃ロボットを2024年半ばに発売すると発表した。これを機にサービスロボットの開発から製造、販売まで一貫して行える体制を整備し、27年度に業務用清掃ロボット関連事業で年間約1000億円の売り上げを目指す。
発売する「BROIT(ブロイト)」は、中国・大連市の自社工場で生産する。水拭き清掃ができる自律走行型ロボットで、小売り施設や飲食店、介護・医療施設の需要を狙う。価格は非公表。
タイルやビニール床の水拭き清掃に加えて、乾いた床も除塵清掃できる。給排水タンクを着脱式にして給排水場への移動作業を不要にしたほか、リチウムイオン電池(LiB)が着脱交換可能なことで充電中に清掃作業を中断するリスクも解消した。
操作は、最初に人間がロボットを操作してルートを教える方式。電池の清掃時間は1・5時間で、着脱式で新たな電池にすることで3時間使える。
またブロイトの人工知能(AI)やナビゲーションシステムは中国企業に外注しているが、25年にはグループ会社を通じて内製化する方針。
日刊工業新聞 2023年11月08日