ニュースイッチ

エチレンプラント、なお低稼働…14カ月連続90%割れ

石油化学工業協会(石化協)が19日発表した9月の国内エチレン製造プラントの稼働率は、前年同月比1・5ポイント減の81・6%だった。8月の稼働率(確報ベース)は80・3%と2カ月連続の80%台となった。

好不況の目安となる稼働率90%を下回るのは14カ月連続。引き続き世界経済の低迷や中国経済の停滞、国内の円安や物価高による消費の伸び悩みなどが響いた。6、7月の稼働率70%台からは回復したものの、低稼働の状況が続く。

一方、9月の国内エチレン生産量は同6・8%増の43万2100トンだった。主要4樹脂の出荷では高密度ポリエチレンとポリプロピレンが前年同月実績を上回った。自動車関連需要などが寄与した。


【関連記事】 東レの子会社はなぜ強いのか
日刊工業新聞 2023年10月20日

編集部のおすすめ