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1742万画素で高精細撮影…ソニーセミコンが車載用CMOSセンサー開発

1742万画素で高精細撮影…ソニーセミコンが車載用CMOSセンサー開発

開発したCMOSイメージセンサーによる道路状況の撮影

ソニーセミコンダクタソリューションズ(神奈川県厚木市、清水照士社長)は12日、有効1742万画素の車載カメラ用の相補型金属酸化膜半導体(CMOS)イメージセンサーを開発し、9月にサンプル出荷を始めると発表した。同社によると業界最多画素。遠方の道路状況や車両、歩行者などを高精細に捉えることができ、安全な自動運転システムの実現に貢献する。サンプル価格は3万円(消費税込み)。売り上げ目標は非公表。

同製品は画素から信号を読み出す際、1列ごとに水平方向に出力する方式を採用しており、水平方向にレーザーを走査する高性能センサーの「LiDAR(ライダー)」と同期しやすくした。

同製品を搭載した車載カメラとライダーからそれぞれ出力した情報を融合する際、自動運転システム全体として検知や認識性能を向上することが可能だという。一般的なCMOSセンサーは画素を1行ずつ垂直方向に出力する。

拡大画像。遠くの対象物も高精細に捉えることができる

また、独自の画素構造と露光方法を採用することで、ハイダイナミックレンジ(HDR)撮影と発光ダイオード(LED)によるフリッカー(ちらつき)抑制機能の同時利用時にも、逆光時の「白飛び」を抑制。トンネル出入り口など、明暗の差の大きい環境でも対象物を正確に捉えることができる。


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日刊工業新聞 2023年09月13日

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