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安川電機が「高効率化で勝つ」、インバーターの世界生産3割増

安川電機が「高効率化で勝つ」、インバーターの世界生産3割増

米国は石油・ガス掘削設備向けが好調(イリノイ州の生産拠点)

安川電機インバーターの世界生産を拡大する。米国で石油・ガス掘削設備向けが好調なほか、国内外で脱炭素に対応した製品向け需要が続くことから増産を決めた。すでに日本、欧州、米国の3拠点を従来の1直勤務(8時間)から2直勤務(16時間)へ切り替えた。これにより2023年度の年産能力は前年度比30%増の234万台に達する見込み。

安川電機のインバーター生産は行橋事業所(福岡県行橋市)をマザー工場とし、米国、英国、中国、インドでそれぞれ行い需要地生産に対応している。このうち日欧米3拠点で2直体制を整えた。21年3―5月期に月産13万台から15万台体制に引き上げたばかりだが、原油高の影響で米国は石油・ガス掘削設備向けの受注が好調に推移している。

国内も行橋事業所に27年度をめどに新工場を建設する。部品の内製化率を2倍の50%まで高めるなど事業再編を始めている。山田達哉上席執行役員インバータ事業部長は「コモディティー化したと言われる製品だが、省エネ需要でさらなる高効率制御が求められている。使用することでコストで勝てる商品を訴える」としている。

カーボンニュートラル温室効果ガス排出量実質ゼロ)への意識や、ロシアのウクライナ侵攻に伴うエネルギー価格の高騰は、省エネ機器に欠かせないインバーター事業の追い風になっている。

同社が明らかにした23年3―5月期のモーションコントロール(モーター、インバーター)事業の四半期受注状況は、22年12月―23年2月期比6%増の566億円と3四半期ぶりにプラスに転じた。個別の数値は明らかにしていないが、数%から地域によっては2ケタ成長を予想している。


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日刊工業新聞 2023年08月09日

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