ニュースイッチ

三井E&SDUが国内造船から初受注、新型ディーゼルエンジンの仕様

三井E&SDUが国内造船から初受注、新型ディーゼルエンジンの仕様

三井E&SDUの「X52Sエンジン」

三井E&SDU(兵庫県相生市、匠宏之社長)は、排ガスを浄化するSCR(選択触媒還元)装置を組み込んだ新型ディーゼルエンジン「6X52―S2・0型」を国内造船所から2基初受注した。エンジンの排気だまり下の空きスペースを有効活用してSCR装置を搭載。船舶設計上の制約を最小限に抑え、造船所の艤装(ぎそう)作業の効率化に貢献する。

受注したエンジンは4万重量トン型のバラ積み貨物運搬船に搭載され、初号機は2024年11月に完成予定。国際海事機関(IMO)の窒素酸化物(NOx)3次規制に対応する。

SCRは舶用ディーゼルエンジンから排出されるNOxを浄化する。エンジン一体型設計により、反応器(リアクター)を排気だまりに組み込むなどシステム全体のコンパクト化を実現。排ガス管などの大きな設置

スペースが不要になり、新造船の建造工程短縮や艤装コスト削減が期待できる。

熱損失も少なく、従来型SCR装置に比べて触媒の数を抑えられる。エンジンのメンテナンスコストや運航コスト低減につながる。

同社は舶用エンジン国内首位の三井E&Sの子会社。三井E&SはIHI原動機(東京都千代田区)から舶用大型エンジン事業を承継して三井E&SDUをグループに加え、4月から「MANエナジーソリューション」「WinGD」のダブルライセンス体制で主力事業の舶用エンジンを強化している。

日刊工業新聞 2023年08月08日

編集部のおすすめ