衛星通信「スターリンク」、ソフトバンクが9月から提供
ソフトバンクは衛星通信サービス「スターリンクビジネス」の提供を9月下旬に始める。国内における通信環境が整っていない地域や、事業継続計画(BCP)対策などで高速かつ低遅延なデータ通信を利用したい企業・自治体の利用を想定する。
米スペースX(カリフォルニア州)が提供する衛星通信サービス「スターリンク」の認定再販事業者として、スターリンクビジネスを提供する。
同サービスの通信速度は、下りが最大で毎秒220メガビット(メガは100万)、上りが最大で同25メガビット。工場や建設現場、船舶などのユースケース(活用例)に対応する三つのプランを展開する。利用者は目的に合わせて容量を選択できる。価格は発売時に公開予定だが、既にスターリンク関連商材を手がけるKDDIと同程度にする見通し。
ソフトバンクはスターリンクビジネスと、同社の他の法人向けソリューションを組み合わせたサービスも提供する。例えば高精度測位サービスと組み合わせて山間部などの通信環境が整っていない場所で建設機械の操作を自動化したり、映像・音声通話サービスと組み合わせて、橋の点検作業を遠隔で支援したりする。
日刊工業新聞 2023年07月24日