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消費者の「無意識」分析…アース製薬がマーケティングに独自手法

消費者の「無意識」分析…アース製薬がマーケティングに独自手法

ニューロマーケティングの測定風景(視線の動きや脳波を測定)

アース製薬は消費者の無意識の心理を分析するニューロマーケティングの独自手法を確立し、パッケージデザインやプロモーションなどの各種マーケティングに応用する。消費者の脳波や視線の計測・分析により、非言語による“本音”を客観的に評価できる。新手法をパッケージデザインから採用しており、知見を蓄積して製品カテゴリー別の偏差値づくりを進める。さらにプロモーション動画や製品コンセプトづくりにも応用範囲を広げる計画だ。

20―30人を対象に視線の動きと脳波を計測し、「視認」「好感」「伝達」の各指数から判定値を割り出すことで、商品開発や販促に必要な課題や改善ポイントの把握につなげる。独自に測定・分析する専用ラボを設置し、従来の外部委託から内製化に切り替えた。

パッケージでは第1弾として新入浴剤で応用。試作案から判定値を得て、最終案づくりに活用した。販売実績は計画を上回っており、ニューロマーケティングの効果を高評価している。年6件ほどの計測・分析が可能で、知見を蓄積し、アース製薬が展開する虫ケア製品やオーラルケア、消臭芳香剤など製品カテゴリーごとの偏差値づくりを進める。

さらに同手法をマーケティング全般に応用範囲を拡大する。販促プロモーションでは商品PR動画や専用ホームページといったデジタルの評価が可能になる。現在、適用に向けた準備段階に入っている。このほか商品コンセプトづくりの評価にも応用可能性があり、検討を進める計画だ。

ニューロマーケティングは主に調査会社などが市場調査法の一つとして提供している。メーカーが独自に内製化するのは珍しいケースで、アース製薬は「調査を自ら主導することで、納得できるデータ取得・分析が可能になる」と説明している。

日刊工業新聞 2023年07月18日

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