ＮＥＣや西武バス（埼玉県所沢市、塚田正敏社長）などの５社は、７月に中型バス車両による自動運転実証実験を行う。西武バス路線である西武池袋線の飯能駅南口と美杉台ニュータウン間で、アクセルやブレーキ、ハンドルを自動で操作する自動運転レベル２で実施する。期間は１２―２１日。

実証実験は自動運転が正常に作動する環境条件の特定を目的として、データを収集し調査する。先進モビリティ（茨城県つくば市）、日本ペイント・インダストリアルコーティングス（東京都品川区）、ＮＥＣネクサソリューションズ（東京都港区）も参加する。

実験結果は西武バスエリア内において自動運転技術の実装を検討する際の基準として活用する予定。自動運転車両の自車位置推定を補強するソリューションとして、日本ペイントが開発した「ターゲットラインペイント」を採用。安定した自動運転走行を目指す。

また輸送の安全性を確保するため、映像の送信画質を最適化するＮＥＣの技術も採用。高画質の映像をリアルタイムで遠隔監視室に配信するとともに、車内外の状況を映像分析人工知能（ＡＩ）で分析し、車内事故の未然防止やバス走行路線の損傷点検などの検証も行う。