鹿島とNECが新会社、自動化施工で事業化できるか

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クワッドアクセルによる自動化施工の普及に期待がかかる(鹿島の小石原川ダムでのクワッドアクセルによる作業)

鹿島とNECが建設現場における自動化施工に向けてタッグを組む。両社は8日、自動化施工システムの事業化を検討する共同出資会社「KNCプランニング」(東京都港区、高田悦久社長=鹿島専務執行役員)を立ち上げたと発表した。鹿島による建機の自律・自動運転システム「クワッドアクセル」を軸に、汎用化に必要な技術やコストを検証。2023年4月にも、事業化の可否を判断する。

新会社の資本金は4000万円で、両社が折半出資する。クワッドアクセルを構成する施工計画の高速自動作成や最適化処理、建機の自動運転・遠隔操縦といった技術に対し、NECが持つ通信インフラ技術や人工知能(AI)を使ったデータ分析技術を融合。技術・コスト両面のハードルを引き下げて実現性を高め、事業として競争力を発揮できる環境を整える。

併せて新会社は事業化に向けて”伴走”するパートナーの発掘にも取り組む。現時点で業種を限定する考えはなく、国内外のあらゆる規模の企業・研究機関などの参画を募るという。事業形態の検討や事業計画の立案、顧客開拓も進める。

建設業界では建設技能労働者の人手不足や現場の低い生産性、労働安全性が課題。さらに24年4月には「働き方改革関連法」による時間外労働の上限規制適用も迫り、現場の働き方改革の加速が急務となっている。

こうした中、大林組は自律運転による搬送・清掃ロボットの統合制御プラットフォームを事業化。大成建設や清水建設も自律型建機の実用化に向けた開発を進める。また、鹿島など国内建設業16社は施工ロボットやIoT(モノのインターネット)分野の技術開発を行う共同事業体「建設RXコンソーシアム」を始動、会員を増やし関連技術の普及に取り組んでいる。

日刊工業新聞2022年9月8日

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