ニュースイッチ

最大可搬重量55kg…電池式大型ドローンの利点

河村防水工業が発売
最大可搬重量55kg…電池式大型ドローンの利点

リチウムイオン電池搭載で55kgまで荷物を積めるドローン「XYZ」

河村防水工業(千葉県四街道市、河村健太社長)は、最大可搬重量55キログラムの大型産業用飛行ロボット(ドローン)を発売した。リチウムイオン電池(LiB)が動力源で約45分間の飛行が可能。コントローラーなど基幹部品はすべて国産品を採用し、安全保障の面にも配慮した。消費税抜き価格は1000万円以上。大重量が運べる利点を生かし、災害時の救助資材輸送向け需要を取り込む。

発売した「XYZ」は、機体の幅がアーム開放時で3190ミリメートル、アーム収納時で1240ミリメートル。LiBを動力源とするドローンの場合、一般的に可搬重量10キロ―15キログラム程度で、それ以上の可搬重量を持つ機体はガソリンエンジン系が多い。河村防水工業は今回、「機体設計と軽量化の工夫の成果」(河村社長)によりLiBでも高い可搬重量を実現した。

広域災害では複数の避難所などに飲料水や医薬品を運ぶ事態が想定される。XYZは可搬55キログラムのパワーを生かし、飲料水ケースや、自動体外式除細動器(AED)のような医療機器輸送にも対応できる。

操作は自律飛行ではなく、ゲーム機のようなコントローラーで行う。災害現場は多くの無線が飛び交い、土地の状況も山崩れなどで変化するため、実情に配慮した。

機体には前方と下方を見るためのカメラを搭載し、救援物資の投下はフックが付いたワイヤロープを使う。LiBを搭載するため、製品価格は割高になるが、静音のため救援活動がしやすい利点がある。


【関連記事】 次世代ドローンに絶対欠かせないソニー発祥の技術集団
日刊工業新聞 2023年06月28日

編集部のおすすめ