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水中ドローン、自動航行で海底マッピングに成功

水中ドローン、自動航行で海底マッピングに成功

水中ドローン

フルデプス(東京都中央区、吉賀司社長)は、水中ドローンの自動航行による海底マッピングを実現した。海底高度1・5メートルで自社製水中ドローンを自動航行させ、機体の位置情報とカメラ撮影動画から1秒間隔で635枚の画像を切り出した。それらデータを合わせてフォトグラメトリー(写真測量)処理を行い、海底のオルソ画像を製作して高精度の海底マッピングを実現した。

マルチビームソナーによる検証実験も行い、海底高度2メートルでビームソナーのデータと機体位置情報を合わせ、音質画像による海底マッピングも達成した。

海底マッピングは同社の産業用水中ドローン「ダイブユニット300」に一部改修を施して実施した。ダイブユニットの稼働時間は約4時間。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の支援事業として相模湾で行い、水中の対象エリアをコの字形に航行させて海底マッピングを完成させた。水中ロボティクス技術の進歩により、海底資源の保護などにつなげる。


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日刊工業新聞 2023年05月30日

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