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経済安保重要技術に採択、エアロセンス「VTOLドローン」の性能

経済安保重要技術に採択、エアロセンス「VTOLドローン」の性能

固定翼型のエアロボウイング、長距離を飛べるため広域調査や災害対応に利用されている

エアロセンス(東京都北区、佐部浩太郎社長)は8日、次世代の大型垂直離着陸型固定翼(VTOL)飛行ロボット(ドローン)開発が、内閣府が主導する経済安全保障重要技術育成プログラムに採択されたと発表した。同社のVTOL型ドローンの現行機は飛行時間40分程度で、同15―20分のマルチコプター型より長いため広域調査や長距離飛行が可能。性能をさらに高めて飛行時間を2倍の90分以上、可搬重量を10倍の10キログラムに増やすことを目指す。完成は2025年夏を予定する。

次世代ドローンには飛行時間と可搬重量の向上に加え、上空1000メートルでの飛行性能や防水などの耐候性も盛り込む。災害および緊急時の物資運搬や、高精度機器やカメラを搭載した撮影や点検活用を想定する。垂直離着陸が可能で翼幅も4・5メートル程度と小さく、狭い島しょなどからも発着できる。

次世代ドローンの開発費用は最大5億円が対象。動力源は現在は電池にする考えだが、他のエンジンになる可能性もある。

日刊工業新聞 2023年06月09日

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