ニュースイッチ

深紫外線LEDで青カビ不活化…日立造船が業務用空間除菌機に生かす

日立造船は青カビや表皮ブドウ球菌に深紫外線発光ダイオード(LED)を照射し、短時間で99・9%不活化することを確認した。約25立方メートルの密閉空間内で、青カビは22分、表皮ブドウ球菌は8分で不活化した。今回得られた効果を、自社の深紫外線LED搭載型の業務用空間除菌機の展開に生かし、拡販につなげる。

青カビはアレルギー症状や食中毒を引き起こす恐れがあるとされ、表皮ブドウ球菌は院内感染の原因となることが指摘されている。

同社は今回、密閉空間にカビや菌を浮遊させ、波長280ナノメートルの深紫外線LEDを照射し効果を調べた。自然減衰と比較しても顕著に減少し、「シャーレ上(の極小空間)だけでなく、広い空間内で深紫外線LEDの効果を確認できた」(担当者)という。

同社は深紫外線LEDを多数搭載した業務用空間除菌機「アクステリア」を展開しており、これまでに病院や銀行、オフィスなどへの導入実績がある。

日刊工業新聞 2023年月6月6日

編集部のおすすめ