業務用空気清浄機の需要が急拡大!クボタが生産5倍に

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コロナ対策を機に工場や医療機関などからの引き合いが伸びている「ピュアウォッシャー」(堺市内のクリニック)

クボタは2021年12月期に、業務用加湿空気清浄機「ピュアウォッシャー(PW)」の生産を前期比約5倍の3000台に引き上げる。従来の協力会社での生産に加え、7月をめどに宇都宮工場(宇都宮市)でも生産を始める予定。新型コロナウイルス感染症の収束が見通せない中、同機は工場や医療機関などからの引き合いが伸びている。増産により需要に応える。

PWの20年12月期の生産実績は604台、販売実績は543台だった。コロナ禍による空間清浄意識の高まりを受けて需要が急拡大しており、21年12月期は生産3000台、販売2000台を計画する。

現在、PWは計量機器を手がける久宝寺事業センター(大阪府八尾市)の協力会社で生産している。今後の増産に向け、農業機械などを製造する宇都宮工場のレイアウトを変更し、約1000平方メートルのスペースを確保した。組み立てブースや溶接、塗装、金型などの設備を新たに導入する。投資額は約1億5000万円。

宇都宮では季節により生産台数が変動するコンバインや田植機の生産人員をPW生産に配置する。人数は未定だが現在PWの生産に向けて研修中という。

16年に発売したPWは、室内空気に含まれる浮遊菌やハウスダストなどを細かい霧(ミスト)状のシャワーで取り除き、きれいな空気を室内に戻して加湿する。機内で電気分解により生成した次亜塩素酸水の一種、微酸性電解水をシャワーに使用。新型コロナへの有効性は未確認だが、同電解水は有効塩素濃度が低く直接手で触れることも可能だ。

テニスコート1面分(約200平方メートル)分の空間を1台で清浄にできる。価格は150万円(消費税抜き、別途施工費が必要)。

日刊工業新聞2021年3月29日

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