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広告認知率7割、ファミマのレジ上「電子看板」が効果を発揮している

広告認知率7割、ファミマのレジ上「電子看板」が効果を発揮している

レジの上に設置されているデジタルサイネージは、音声とともに映像が映し出される

ファミリーマートが店舗のレジ上に設置しているデジタルサイネージ(電子看板)が、売り上げ増に貢献している。ある飲料の広告を約1カ月間流したところ、流した店舗は流さなかった店舗よりも1割ほど売り上げが多かった。「デジタルサイネージで広告を見たという認知率は70%」(ファミリーマート)といい、期待通りの効果を発揮している。

デジタルサイネージは標準サイズで46インチの画面を3枚つなげ、横幅は約3メートル、縦は約60センチメートルの大きさ。商品広告のほかニュースやクイズ、ミュージックビデオ、お笑いコンテンツなどさまざまな映像が音声とともに映し出される。

各地域に合わせた限定配信なども可能で、店頭メディアを活用した新たな広告事業としていろいろな業界が注目しているという。設置店舗にはデジタルサイネージの設置料が入るため、店舗の収益源にもなる。

ファミマの全国の店舗(約1万6600店)には1日に約1500万人が来店する。デジタルサイネージを設置した約3000店だと、1週間に約1900万人が見ることになる。ファミマは自社の販売増に加え新たな収益源として、現在は全国約3000店舗に設置しているのを、2023年中に1万店舗まで拡大する。

日刊工業新聞 2023年04月28日

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