ニュースイッチ

新車販売が4年ぶりに増加、4月以降は正常化なるか

日本自動車販売協会連合会(自販連)と全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が3日まとめた2022年度の新車販売台数は、前年度比4・0%増の438万5649台と、4年ぶりの前年度比増加となった。半導体をはじめとした部材不足や新型コロナウイルス感染拡大が長引き各社が生産調整を余儀なくされたものの、21年度の反動もあり微増となった。足元では計画通りの生産など状況が改善しているメーカーもあり、4月以降の正常化が期待される。

3月と2022年度の新車販売台数

登録車の販売台数は前年度比1・2%増の269万2960台。6年ぶりのプラスとなったが、3年連続の300万台割れと低い水準が続いている。1968年度の統計開始以来では下から3番目の台数となった。

軽自動車は同8・9%増の169万2689台で、4年ぶりのプラス。98年に軽自動車が現行規格となってからは、下から4番目の台数で、直近の10年間では21年度に次いで低い台数。

3月の新車販売台数は前年同月比11・6%増の57万2494台だった。登録車は同15・7%増の37万8557台で3カ月連続の前年同月比プラス。軽自動車は同4・5%増の19万3937台で7カ月連続の前年超えとなった。22年3月が半導体不足や新型コロナ感染拡大の影響で低水準だったことの反動増とみられる。

4月以降について全軽自協は「半導体不足は継続しており、新車販売への影響がいつまであるのか読み切れない」とコメントした。


【関連記事】 マツダが新しいクルマ作りで必ず頼りにする機械メーカー
【関連記事】 日産も注目、熱源を操り省エネを実現する愛知の実力企業
日刊工業新聞 2023年4月3日

編集部のおすすめ