スマホ修理・旅行キャンセル…少額短期保険の契約が伸びている要因
マイシュアランスが累計50万軒を突破
マイシュアランス(東京都新宿区、桐山正弘社長)の少額短期保険の契約が伸びている。累計契約件数は50万件を突破。2019年3月の営業開始後、4年で達成した。足元はコロナ禍からの経済正常化で旅行のキャンセル保険が伸びているほか、スマートフォンの高価格化で修理費用を補償するスマホ保険が売れている。同社はデジタルを駆使し、一段と需要にマッチした保険の開発を推進したい考えだ。
マイシュアランスは損害保険ジャパンの全額出資子会社。ここにきて契約の伸びが加速しており、22年3月は17万件の累計契約件数に対し、1年で約3倍に契約を伸ばした。
けん引役は楽天トラベルの国内宿泊予約者向け「トラベルキャンセル保険」だ。同6月の発売後、約半年で10万件を突破するヒット商品となった。ウェブで加入手続きが行える手軽さに加え、今年に入り旅行需要が急速に拡大していることが追い風となっている。
またスマホ保険も月額470円と、ワンコイン以下の価格で最大10万円の保険金が受け取れる点が高額なスマホを持つ消費者にウケている。同社は引き続きデジタル完結型保険の品ぞろえを拡充し、保険を通じた社会課題の解決を目指す、としている。
日刊工業新聞 2023年03月22日