ニュースイッチ

アルコール検知でエンジン始動せず、東海理化「社用車管理」新機能の仕組み

東海理化は23日、社用車管理を効率化するサービス「ビーキー」に新機能を追加して、4月に提供を始めると発表した。ソフトウエアを改良し、アルコール検知器で基準値を超えた場合にエンジンが始動できなくなる機能を付加する。今後もサービスのアップデートを進め、2030年度に同サービスで売上高50億円を目指す。

アルコール検知器の計測データを無線通信規格「ブルートゥース」を通じて、新たに開発した車載デバイスに送信。アルコールを検知した場合にデバイスが作動する仕組み。デバイスは2種類を用意した。

スマートキーに対応する「キーポケット」は、検知器がアルコールを検知するとエンジンを始動できなくなる(イメージ)。従来品に比べサイズを約2分の1に小型化するなど搭載性も高めた。「キーボックス」はアルコール検査に問題があった場合、内蔵するカギを取り出せないようにした。

改正道路交通法の施行によるアルコールチェックの記録保管義務化などを背景に、企業は飲酒運転撲滅に向けた法人車両の厳格な運用を求められている。東海理化はこうしたニーズをくみ取り、新機能を追加することにした。

日刊工業新聞 2023年03月24日

編集部のおすすめ