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社用車1500台を電動車に。脱炭素化へ日立子会社の覚悟

社用車1500台を電動車に。脱炭素化へ日立子会社の覚悟

EVやFCVも採用する(トヨタ自動車FCV=ミライ)

日立ビルシステム(東京都千代田区、光冨真哉社長)は、2030年度までに全ての社用車約1500台をガソリン車から電動車に切り替える。まず21年度にプラグインハイブリッド車(PHV)などを約100台導入する。日立製作所グループ全体で事業所のカーボンニュートラルを目指しており、工場での太陽光発電導入を含むグリーンエネルギー使用拡大で脱炭素社会の実現に貢献する。

日立ビルシステムは経営幹部のほか全国で働くエレベーターやエスカレーターの保守点検作業員らが日常的に社用車を使う。21年度に切り替える約100台はPHVを中心に、電気自動車(EV)と燃料電池車(FCV)も採用する。21年度の運用状況を分析しながら30年度に向けた導入ロードマップを策定する。

電動車への切り替えに先立ち、安全運転に役立つ社用車の衝突被害軽減ブレーキ装備比率も拡大させる。現状の装備比率は全体の60%だが、21年度上期中に100%へ引き上げる計画だ。

このほか、日立ビルシステムは事業所の二酸化炭素(CO2)排出量削減に向けて、23年度までに日本と中国、タイの主要な7工場に太陽光発電設備を新設・追加導入する。社用車の電動化と工場での太陽光発電拡大により、年間約1万トンのCO2排出量削減につながると試算する。


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日刊工業新聞2021年7月1日

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