ONEが大型コンテナ船を10隻発注した狙い
日本郵船、商船三井、川崎汽船が共同出資するコンテナ船事業会社であるオーシャン・ネットワーク・エクスプレス(ONE)は、積載能力1万3700TEU(20フィートコンテナ換算)の大型コンテナ船10隻を発注した。2022年5月に公表した10隻の導入に次ぐもので、25―26年にかけて順次竣工する。短期的な市況変動にとらわれず、最新鋭の新造コンテナ船を安定的に投入し、船隊競争力の強化を図っていくという。
ONEは50年にカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)の達成を目標に掲げている。そのため、メタノールやアンモニアなど代替燃料への対応のほか、船首部に取り付けて風圧抵抗を低減する「バウカバー」の導入など、環境負荷を低減する技術を積極的に取り入れる。
また、船上で二酸化炭素(CO2)を回収・貯留するシステムを竣工時に実装するため、造船所や機器メーカーと協議を始めた。
日刊工業新聞 2023年03月22日