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「シリコンバレー超える」…群馬県と高崎市が飛行場跡地で描く最先端企業誘致の構想

群馬県と高崎市は16日、旧日本陸軍が使用した堤ヶ丘飛行場跡地(群馬県高崎市)の93ヘクタールを造成し、最先端技術を持つ企業などを誘致した街づくりを行うと発表した(写真)。先端技術とデジタル変革(DX)、サステナビリティ(循環経済)を実現した地域の創造を目指す。本年度に群馬県副知事と高崎市副市長による共同戦略会議(仮称)を設置して基本構想を策定。2028年から用地買収・造成工事を始める。

街づくりは①先端情報技術を持つ企業などの集積②DXの活用③再生可能エネルギーを活用したサステナビリティの三つを柱とする。世界的な人工知能(AI)・IT企業や教育・研究機関を誘致し、DXを活用してMaaS(乗り物のサービス化)やロボット配送を実現。エネルギーの需給管理システムを導入する。

今後、県と高崎市は米シリコンバレーの視察などのほか4月29日に開幕するG7群馬高崎デジタル・技術大臣会合などを活用してアピールする。山本一太知事は「群馬ユニークな街になることを期待している」と強調。高崎市の富岡賢治市長は「シリコンバレーを超えるような街をつくりたい。県経済の飛躍的発展につなげる」とした。

日刊工業新聞 2023年03月17日

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