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博多駅に誕生する“空中都市”の全容、JR九州が建設

博多駅に誕生する“空中都市”の全容、JR九州が建設

「博多駅空中都市プロジェクト」の完成イメージを手にする、青柳JR九州社長㊨、高島宗一郎福岡市長

JR九州は博多駅(福岡市博多区)南側の線路上空部分に高級ホテルやオフィスなどで構成する複合ビルを建設する。「博多駅空中都市プロジェクト」として2028年末の完成を目指す。福岡市の再開発促進策「博多コネクティッド」による容積率や高さ制限の緩和を見込む。1フロアが約3300平方メートルのオフィス空間などにより、都市機能の向上や企業誘致による国際化につなげる。

計画地は在来線が高架で走る線路の上部で、敷地面積が5200平方メートル。地下1階、地上12階のビルを新設し、2階部分に在来線が走る構造となる。延べ床面積は約5万平方メートル。国の許認可を得て、建築物の高さを航空法の制限いっぱいの60メートルとする方針。

JR九州は19年に初期構想を公表した。コロナ禍による業績悪化を受けて計画を見直し、あらためて事業案をまとめた。23年度の着工を予定する。

青柳俊彦社長は「自社の発展と成長の中心的なプロジェクトにしたい」と説明した。

日刊工業新聞2022年3月22日

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