「5000人増強する」…電池市場で中韓勢に対峙するパナソニックエナジーの人材強化策
パナソニックエナジーの三木勝常務執行役員最高人事責任者(CHRO)は16日、報道陣の取材に応じ、「2025年度までにグローバルで5000人を増強する」方針を明らかにした。米カンザス工場の新設など北米事業の拡大に伴う生産拠点従事者を中心に、海外で4000人を採用する。また電池技術の基盤教育を行うアカデミーを4月に開校する。世界的に急拡大する電池需要に対し、人材への投資で競争力の向上を図る。
急激な事業成長に対応するため人事マネジメント改革を進める。従来の人材募集形態を見直し、デジタルを活用した能動的な採用活動を行う。
社員の入社後のキャリア形成を支援するため、パートナーが海外赴任する際の「同行休職制度」など、多様な人材を生かす複数の新制度を23年度から順次導入する。
電池業界経験のない技術者も短期間で戦力化するため、セル設計や生産技術などを高度技術者が育成する教育制度を組織化。一連の人材強化策で中・韓国勢などとのグローバル競争に対峙する。
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日刊工業新聞 2023年03月17日