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ダンプ荷下ろし省力化で販売好調、荷台に残る土砂減らす「楽フロン」の秘密

ダンプ荷下ろし省力化で販売好調、荷台に残る土砂減らす「楽フロン」の秘密

荷台に貼り付けて使用する「楽フロン」

ヒロテック(広島市佐伯区、鵜野徳文社長)、大蓉ホールディングス(HD、埼玉県川口市)、大林道路(東京都千代田区)が共同開発した、ダンプカーの荷台に残る土砂を減らす装置「楽フロン」の販売が好調だ。2022年3月の発売以来、約1年でダンプカーへの採用台数が100台に到達。積載量の10%とされる荷台に付着した土砂が減ることで、荷下ろしの省力化や脱炭素につながる点が評価されている。

楽フロンはフッ素樹脂を高強度接合したステンレス鋼板。ダンプカーの荷台に設置しフッ素樹脂が土砂の付着を抑える。付着分の重量が減ることで、10トン車なら燃費は年3500リットル改善され、二酸化炭素(CO2)排出量は6トン減らせるという。

今後はさまざまな運搬に合わせた製品開発に力を入れ、一層の拡販を目指す。

日刊工業新聞 2023年03月14日

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