LPG船にバイオ燃料、日本郵船が試験航海
日本郵船は、液化石油ガス(LPG)商社のアストモスエネルギー(東京都千代田区)と共同で、バイオ燃料を24%含んだ燃料でLPG船の試験航海を行った。海運の脱炭素を目指すシンガポールの民間非営利団体(NPO)が主導するプロジェクトの一環で実施したもので、試験航行によって収集したエンジンの出力や燃費などのデータを同NPOと共有し、今後のバイオ燃料での航海推進に役立てる。
実証ではバイオ燃料の生産地から給油地のシンガポールまでの輸送、通常燃料との混合、混合燃料の管理を追跡した。
バイオ燃料は既存の船舶のエンジンやインフラをそのまま使える上、原料が廃食油などであるため、燃焼してもカーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)と見なされる。次世代燃料の有力な候補とされる。
日刊工業新聞 2023年03月07日