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遺伝型から疾患リスク推定、東大とグーグルが手を組んだ!

東京大学とグーグル合同会社は、遺伝型から疾患のかかりやすさを推定する多遺伝子リスクスコア(PRS)研究の協業契約を結んだ。東大医科学研究所などが持つデータや知見を使いPRSを予測する人工知能(AI)モデルを開発する。既存のPRS研究はヨーロッパ地域に祖先をもつ人を対象にしてきた。日本人を対象に改良し予防医療の発展につなげる。

東大医科学研究所が事務局を務めるデータベース「バイオバンク・ジャパン」の臨床情報やゲノムデータを機械学習に利用する。バイオバンク・ジャパンは非欧米系のデータベースとしては世界最大級。これを学習させると日本人の疾患リスク予測精度が向上すると見込まれる。

既存の遺伝学的研究は世界人口の4分の1以下のヨーロッパ地域に祖先をもつ人々を対象にしている。そのため他の集団では予測性能が下がる問題があった。

日刊工業新聞 2023年03月02日

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