スズキが25年投入へ、EV世界戦略車が目指す走行性能
スズキは11日、電気自動車(EV)のコンセプトモデル「eVX」を世界初公開した。2025年までに市場投入を計画しているスズキのEV世界戦略車の第1弾となる。
インドで開催中の「Auto Expo 2023」に出展するインド子会社マルチ・スズキ・インディアのブースで公開した。eVXは全長4300ミリ×全幅1800ミリ×全高1600ミリメートル。電池容量が60キロワット時、航続距離が550キロメートル(インドMIDCモード測定値)。
スズキは「グランドビターラ」などのスポーツ多目的車(SUV)を世界各国で展開しており、eVXはSUVとしての力強さなどを表現するデザインに仕上げた。得意とする4輪駆動技術をより進化させた走行性能を目指す。
スズキはインドで約1044億ルピー(約1700億円)を投じ、25年にグジャラート工場(グジャラート州)にEV生産ラインを立ち上げ、26年には同工場の隣接地にEV向けの車載用電池工場を稼働する予定。電動車の生産体制を万全にして主力のインド市場での競争力をより高める。
【関連記事】 EV普及へコストを下げられない企業は市場追放!電池材料メーカー“最後の戦い”
日刊工業新聞 2023年1月12日