スズキは25年までに投入、国内「軽EV」市場激化へ
スズキは、2025年までに国内で軽自動車サイズの電気自動車(EV)を投入する。すでに同社の主力市場であるインドでも25年までにEVを投入する方針を出している。得意とする軽自動車に電動化技術を融合し、日本とインドでEVの普及を図る。価格はインドと同様に、国の補助金などを差し引いた額で100万円台を目指す。
スズキはEV戦略でも軽を軸とする。ガソリン車並みの低価格に抑え、従来と同じように軽を生活の足と位置付け、顧客確保につなげる。これまで25年以降に電動化技術の全面搭載を目指すとしていた。
EV投入には電池のコスト低減が課題になる。資本提携するトヨタ自動車と電動化技術での協業が加速するとみられる。スズキの22年3月期の研究開発費は前期比約30%増の1900億円の見込みで「電動化を急ぐ」(長尾正彦取締役専務役員)としている。
国内での軽EVは日産自動車と三菱自動車が共同開発して22年春に投入する予定。ホンダも24年に投入予定。スズキも加わり競争が激化する見込み。
日刊工業新聞2021年11月26日