「あべのハルカス」をメタバースで再現する近鉄不動産の狙い
近鉄不動産(大阪市天王寺区、倉橋孝寿社長)は、クラスター(東京都品川区)と共同で超高層複合商業ビル「あべのハルカス」(大阪市阿倍野区)を仮想空間に再現した都市型メタバース(仮想空間)を3月に開設する。リアルとバーチャルを融合して相互の誘客を図り、新たな街づくりやビジネスモデルの可能性を追求する。
バーチャル空間の開設は近鉄グループでは初めて。近鉄不動産のほか、近畿日本鉄道や近鉄百貨店、大阪マリオット都ホテル(大阪市阿倍野区)などの業種に応じた新ビジネスモデルの実証実験を行う。クリエイターが集まるインキュベーション機能を持つバーチャル空間「てんしばエリア」を設ける。バーチャル空間を入り口の一つにして事業展開し、2025年大阪・関西万博を盛り上げる。将来は観光型や郊外型などを合わせ沿線全体のメタバース化を図る。
日刊工業新聞 2023年01月10日