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AIと動画解析で一週間先のトマト収穫量を予測、近鉄不動産とNTT系が実証

近鉄不動産はNTT東日本、NTTアグリテクノロジー(東京都新宿区)と共同で、人工知能(AI)と動画解析技術でトマトの1週間先の収穫量を予測する実証実験を始めた。奈良県大淀町で近鉄不動産が運営する農場「近鉄ふぁーむ花吉野」で、従来の栽培者の経験に基づく予測に比べて精度を高め、出荷量の最適化や作業人員の効率的配置につなげる。実験期間は2023年3月31日まで。

同農場ではトマト出荷量を出荷予定日の1週間前に出荷先に通知する必要がある。従来はトマトの熟度状態を基にハウス全体の栽培量を予測しているが、栽培者の経験に左右されたり、気温や日照量などの環境要因の影響を受けたりして難しい。予測誤差による欠品や廃棄ロスのリスクをAIなどで低減する。

同農場では水分量をコントロールして糖度を高めたトマトなどを生産している。

日刊工業新聞2022年10月18日

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