時速5km…“歩く速度” で自動走行するモビリティー、実証の狙い
関西電力子会社のゲキダンイイノ(大阪市北区、嶋田悠介座長)は、17―20日に神戸港にあるメリケンパーク(神戸市中央区)とその近くの波止場周辺で、低速で走る自動走行モビリティーの実証実験を行う。モビリティーは誰でも無料で利用できる。走行ルート上で飲食の販売などを実施し事業性の観点からモビリティーサービスの実現可能性を検証する。
同社が開発した自動走行モビリティー「イイノ」を利用する。時速5キロメートルで自動走行し、街の歩行者エリアを走る。人が接近したり、機体床面のセンサーを踏むことで減速し、どこででも乗り降りが可能。
屋台機能を備えた発着拠点を設置し、神戸発のクラフトビールやホットドッグなどを販売。走行ルート上での軽飲食の販売による収益性を検証する。
またイイノに乗って移動する人々をカメラやセンサーで検知し、人の流れのデータを収集、分析する。時間帯によって変化する人の流れに合わせ、最適な台数で最適なルートを走行する方法を模索する。
日刊工業新聞 2022年11月15日