関電が液化水素の供給網構築へ一手
英石油大手シシェルと協業
関西電力は、英石油大手シェルと液化水素のサプライチェーン(供給網)で協業する。シェルと覚書を結んだ。協業により、再生可能エネルギー由来のグリーン水素の製造や、シェルによる水素の液化・輸送技術の適用、関電の火力発電所での水素の燃焼による発電など、液化水素プロジェクトの実現の可能性を検討する。水素サプライチェーンの構築を通し、国内のエネルギーの確保と脱炭素への貢献を目指す。
国内では岩谷産業や川崎重工業など7社が参加する企業連合「ハイストラ」が2月、豪州の未利用資源である褐炭から作った水素を液化し海上輸送して神戸空港島で荷揚げする実証に世界で初めて成功している。シェルの日本法人であるシェルジャパンはハイストラの参画企業として世界初の液化水素運搬船の運航を担当しており、こうした知見や経験を関電との協業で生かせるか検討する。
日刊工業新聞2022年10月14日